君と僕の物語探検隊

迷えども、前へ。

【天狼院記事更新】それでも、忘れられないあなたに

後悔していることはありませんか?

基本的に僕はあまり後悔をしないんですが、このときのことは今までずっと後悔してきました。予兆はあったのかもしれません。

どうして、あのとき彼女のサインに気づかなかったのか。

どうして、あのとき彼女と付き合ってしまったのか。

でも、今にして思えば結局、過去に戻ったとしても、同じことを繰り返すような気がしていました。なぜならそのときは全力で好きだと言い切れるくらい強い気持ちがあったから。彼女とこれから何をしていこうか、ずっとわくわくしていたから。

そのときの自分に対して、「お前、彼女と別れたほうがいいよ」なんて話聞けるわけがないのはわかるんです。

でも、その出来事はそれまでの僕の想いのすべてを吹き飛ばしました。



呪いたいとき、呪いたい気持ちをごまかさない。

彼女のことを恨んでいたのだと気づきました。許せなかった。これまで好きだったから、なおのこと。

僕が彼女を傷つけたのは事実でも、彼女が僕を傷つけたのも事実だという気持ちが消えませんでした。

がっかりしたし、失望した。信頼されていなかったのかと。恋人ではなく、ふたを開けてみたらただの他人だったのかと。

そう思うと彼女との未来を考えることができなくなりました。ずっと一緒にいたいという思いをもう一度持つことがどうしてもできませんでした。

「責任を取る」

その言葉の意味が全然わかっていなかったなと今は思います。

行動するには、そのことを支える思いがないとできないことなんだと思いました。

特にこういったプライベートなことでは。だから、その悪いほうの未来が回避されたとき「ほっとした」のは気のせいじゃありませんでした。

責任をとって一緒にい続けるなんて、心は望んでいなかったとそのとき気づきました。

苦い思い出で忘れたい出来事でした。


でも、彼女との思い出の全てまでは否定できなかった。

今でも許そうと思ったわけではありません。

ただ、彼女がいてくれたおかげで救われていたことも多いのも事実あると思いました。

好きだと言ってくれた最初のその気持ちまで、否定できなかった。

それまでの間一生懸命僕のことを考えていたことまでは否定できませんでした。

そこからもらった物があまりにも多いから。



僕の正しさなんて主張する気はありません。不快に思う人もいるかもしれません。

でも、書かずにはいられなかった話です。



僕が所属している天狼院書店の記事に掲載していただきましたので読んでみて下さい。

※この話はフィクションです。



それでも、忘れられないあなたに《プロフェッショナル・ゼミ》 - 天狼院書店


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