君と僕の物語探検隊

迷えども、前へ。

【発達障害】の生活がどれほど無茶なクソゲーなのか。当事者として解説するよ。

こんにちは。ライターのじょーです。

「発達障害」ってわかりにくい言葉ですよね。

ADHDも自閉症もLDも、同じようで全然違う。

これをそうじゃない人にどう違うのか伝えるのはすごく難しい。凄く悩んでいます。

同じ日本語を使う人でも、発達障害の世界には自分の常識の外にある異文化があります。

なぜ周りの人ができることができないのか?

なんでいくら説明しても、できるようにならないのか?

なんでなかなか成長しないのか?

僕が大好きなRPGに例えて解説してみようかと思います。

周りみんな戦士しかいないのに実は自分だけ魔法使いだった。

「発達障害」の人がそうじゃない人に囲まれている状態は、例えていうなら周りがみんな戦士だらけの世界なのに自分だけ魔法使いだった、という状態です。

でも、戦士なんだから殴って敵を倒せと言われます。本当は違うのに。

周りの戦士が当たり前に覚えているスキルでも、魔法使いだったら使えません

でも、自分が魔法使いだと気づいていない人はできると思って殴りかかろうとしちゃうんですよね

そうすると攻撃力は低いし、使える特技は全然違うしでうまくいくはずがない。

だから、成果に天と地の差ができてしまう。



じゃあ、自分が魔法使いだとわかれば解決するかと言われると、そういうわけじゃないのが厄介なところなんです。でもそこで苦しんでいる人は気づかない限りは前に一歩も進めなくなっちゃうこともあります。





発達障害だとわかっても解決しない理由① 初期ステータスが凸凹でゲームバランスが悪い。

自分が魔法使いだとわかったところで解決はしないんです。そこに気づかないで苦しむ人もたくさんいますが、気づいたからと言って終わりではないんです。むしろ始まりです。

周りの初期ステータスが平均50くらいで落ち着いているのに対して、発達障害の人のステータスは基本的に凸凹が極端です

そうじゃない人でも多少の得意不得意はあると思いますが、発達障害の人の場合はより極端です。

時には発達障害の人でも、実はとんでもない魔法を覚えている人もいなくはないです。

ですが、攻撃力めちゃ高いのにHPが3くらいしかないとか、とんでもない魔法を覚えていてもMPが0で使えないとかそんな話になるわけです。

いや、どうやって戦うんだよみたいな話になるわけです。

経験値を積んでレベルを上げれば、戦えるようになるかもしれません。

ですが、最初の町から進めない可能性だってあります。そのくらいゲームバランスが悪いゲームだと思ってください。

何回もスライムにボコボコにされるわけです。自分はめちゃくちゃ苦労しているのに、周りはサクサク倒してる。

次の町に進むのにほかの人と攻略スピードが全然違うのに嫌気がさすわけですよね。



発達障害だとわかっても解決しない理由② 一人一人特性が違う。だから自分だけの魔法を自分で探すしかない。

自分が魔法使いだとわかったからって解決しないもう一つの理由があります。

「自分が使える魔法を教えてくれる人」が少ないからです。これも理由があります。

例えば同じ「自閉症」という括りの魔法使いであったとしても、使える魔法もステータスも一人一人全然別だということです。

まず自分のステータスや将来どうやって育てていくのが正解なのか、攻略の参考になる前例がめちゃくちゃ少ないんです。

めちゃくちゃ苦労して経験値を積んでも実は「魔法使い」より、「僧侶」として進んだ方がよかったのかもしれないということがわかるだけという可能性もあります。

普通の人にも同じことはもちろん言えます。ですが、さっき書いたように攻略スピードが違うから選択ミスの代償が大きいんですよね。


いつか「自分だけの魔法」を使えるようになると信じて進むしかない。

ここまで、いかに苦労をするのかということを書いてきたのですが、じゃあどうやったらうまくいくかといえばこれはものすごく単純です。

自分で分析して、行動して、試行錯誤を繰り返すことだけです。

この辺りは違う記事でも触れたので参考に。



www.story-searcher.com



話すのは簡単ですが、行動するのは難しい、それは承知の上ですが、結局うまくいく可能性なんて「やってみる」以外ないです。これは僕が悩んで悩んで出した結論です。

スラムダンクの安西先生も言っていますが、「諦めたらそこで試合終了です」

人生という試合の場合、名言というよりただの事実だなあと思っています。



そうはいっても正直、スライムにボコボコにされ続けて、戦うのが嫌になっている人もいます。もうあきらめてしまったほうが楽だという人もいます。僕自身嫌になりかけていましたし、それを否定する気持ちにはなれないんですけれど……。

それでも、僕はこのクソゲーの中で自分だけの魔法を覚えて生きていけるようになりたい。あるかどうかなんてぶっちゃけわかりません。

ですが、そこで見つけられたらすごい楽しいし、すげーだろ「ドヤ」って言いたいんです。

当事者の人が「じゃあ僕も探してみようかな」という気持ちになったら僕としてはすごくうれしいです。

発達障害じゃない人はイメージだけでも掴んでくれたら嬉しいです。



ではでは!