【発達障害】配慮はほしい。でも過干渉は僕もあなたも苦しめるよ。
先日キヨスイさんのブログでこんな記事を拝見しました。
僕はこの記事について、キヨスイさんの書かれていることにほぼほぼ賛成です。
キヨスイさんは発達障害の人が近くにいる場合の話ですが、僕は自閉症スペクトラムの当事者として逆の立場から思うことを書いてみたいと思います。
近い人間だからこそぶつかるし、苦しい。
相手のことが理解できないことはあります。
逆に伝えたいことが相手に伝わらないこともあります。
それは僕も苦しいし、相手にとっても苦しいことです。
これが友人関係とかならまだしも、そうじゃなくて夫婦関係や家族とかになってくると大きなストレスになります。
「僕の課題」にまで踏み込んでもらうから苦んでしまう
どれだけ言われてもわからないときはわかりません。
投げやりに思えるかもしれませんが、これは僕の正直な感想です。
ただ時間をかけて理解できることはあります。
「間違っていることを理解してもらおう」という過度な期待があるから傷つきます。
「僕のことはほっといてよ」
とまでは言いませんが、そうやって相方が苦しんでいるのを見るのは逆の立場から見ても辛いです。
話の内容は理解できなくても、相手が理解してもらえないことに傷ついているのはわかるからです。(これは僕の場合かもしれませんが)
それくらいならキヨスイさんが書くように、50%の距離感で過度な期待をしないで距離感を保っているほうが僕やそのほかの発達障害の人も付き合いやすいのではと思います。お互いに。
誤解を恐れず、乱暴な言い方をするなら、「傷つくくらいの干渉をしてもらうのは迷惑」です。
過度の期待はしないでほしい。でもお願いできるならそばで見守ってほしい。
どれだけ発達障害の人に共感し、手助けしたいと思っても、あまり期待しすぎないでください。
過度な期待は、応えられなかったときに失望に繋がるからです。
そうやって僕は一緒に仕事をしている人の期待を何度も裏切り、失望させた表情を見てきました。
相手の期待に応えられないことで僕自身は自分のことを責めました。
そうやって僕も相手も傷つけてしまうことに申し訳なさでいっぱいでした。
ですが、自分が自閉症であるとわかってからは少し考えが変わりました。
アドバイスしてくれようとする気持ちそのものは非常にありがたいです。理解しようとしてくれる気持ちは僕自身凄く求めているものでもあります。
ですが、それはその期待は「あなたのためのもの」になっていませんか? だから期待通りにいかないとがっかりするのではないですか?
アドバイスがいらないということではないんです。すごくありがたいんです。
でもそれがあなたを苦しめるくらいならやめてほしいというそれだけなんです。
だったら、少し距離を置いてみて下さい。そしてできるのなら、近すぎず、遠すぎずの位置でそばで見守っていてください。
「見守ってくれる」というそれだけで、すごくありがたいです。
僕の言いたいことが、どうしても理解できないなら
これって発達障害に限った話ではありません。
いらぬおせっかいは相手にとって害になる場合は少なくありません。
大事なことなのでもう一度繰り返します。「面倒見てあげてる」という考えをもしお持ちであるならそれは危険信号です。あなた自身を苦しめるだけではなく、発達障害の当事者も苦しめる可能性もあります。
ここに書いてあることがもし理解できないとか、何言っているんだと思う人はこの本をおすすめします。
この本の中の「課題の分離」というところだけでも読んでもらえると僕の言いたいことが少しは理解してもらえるのかなと思います。
参考までにこちらも読んでみてもらえると嬉しいです。
ではでは!