職場で自閉症の人とコミュニケーションに悩んだときの対応の仕方について
ライターのじょーです。
キヨスイさんのブログでこんな記事を拝見しました。
ぶっちゃけて言えば、泣く以外の2つについては僕自身が加害者としてやってきた経験があります。
嘘をなぜつくのか? 何で誤認識するのか? 僕なりの体感に基づくメカニズムはまた別で書かせていただくとして、どういう対処を取るべきなのか、僕なりにまとめました。
どんなことも喋っても大丈夫という信頼関係を作る。
正直これ超大事です。っていうか個人的にはこれが全てですと言ってもいいくらいです。
そのくらいここで上手くいかないと、対処が難しいです。
ダメなのは、「これを言ったら怒られるんじゃないか……」と思われてしまうことです。
そうすると、自分の中で言い訳を作り出したり、その場をしのごうとする意識がすごく強く働いてしまいます。少なくとも僕はそうでした。
それが相手を不快にすることだと気づいていないとその傾向はさらに加速します。
「どうしてやらなかったんだ!」って怒られたとしますよね。
「やりたくなかったから」っていうことが答えの場合もあり得ます。
というか自閉症スペクトラムの思考の特性はすべて「やりたい」か「やりたくない」のどちらかが行動原理として働いている場合がほとんどだと思います。(あくまで僕自身の経験によるものですよ)
これは本人が自覚していない場合も含みます。
でも社会人としてそれは正直言えないし、言いたくないですよね。
そうなるともっともらしい理由を作るわけです。本人にその自覚がない場合は無意識にねつ造したりします。
だからこそ、「何を言っても大丈夫」と思える信頼関係の構築が超大事だなと思うわけです。
誤認識を防ぐため、必ず復唱させて確認する。
「わかりました!」って返事をしてやっていなかったりする場合がちらほらあります。
僕も散々やってきましたし、今でもたまにやります。
なので僕なりの対処法として、どんなに些細な指示でも復唱しますし、確認を取ります。
たまに「わざと言っているんじゃないかこいつ……」みたいな顔をされますが、それは見て見ぬふりをしています。
考えられる原因として、その場で通用する共通認識が出来ていないとかそういうことが多いような気がします。
なぜ指示のずれが起きたのか、その原因をしっかり見極めて伝えられない限り、おそらく同じことを何回も繰り返す可能性があります。
だから、そういった人と一緒に仕事をする人は確認する習慣をつけておくと、少なからず効果があるはずです。
ですが、それでもうまくいかない場合が必ずあります。
その場合は次のステップです。
本人に反省させる。
ここで最初に言いますが、怒るとか叱るとかそういう意味ではありません。
むしろそれは意思疎通がしづらくなり、信頼関係を崩すことに繋がります。
自分の意志で悪かったことを認め、次にどういう風にしたらいいのか、本人が進んで考えるようにした方が改善は早いです。人から言われるのと自分で考え納得したことだと浸透度が違います。
そうやって考える習慣ができてくると、自分から改善の方法を積極的に考える場合もあると思います。(必ず、とは言えないですが)
ちなみに信頼関係が出来ていなければいくらそうさせようとしても無駄なので、その場合は信頼関係からですからね。
発達障害の人にやさしい仕事の環境は誰にとってもやさしいはず。
私が言ってるのは「発達障害者への配慮が当然になって定型発達者にも行き渡れば、定型発達者(健常者)にも生きやすい世の中になる」で、
— 綾辻みふね (@ice__snow) 2017年5月11日
なるべく健常者へのメリットも提示してるんですよね。もう「配慮を乞う」というより「交渉する」寄りです。
みんなが生きやすい世の中に。がモットー
僕もこの綾辻さんの意見に全面的に同意です。
ここに書いてあることは配慮してもらえると自閉症の僕には本当に助かることばかりですが、そうじゃない人にも
配慮のあるやさしい社会に、なんて簡単にはいえないことはわかっています。発達障害うんぬんの前にそうじゃない人にとっても厳しい会社も少なくないのも実情だと思います。
難しいのは承知ですが、そういう配慮のある仕事環境を少しずつ意識していってほしいなと思うわけです
ではでは!